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【カーリング】石崎琴美さんが分析する「SC軽井沢クラブの強さ」「ロコ・ソラーレ浮上のカギ」

東スポWEB 2025年1月29日 6時8分

最後に笑うのは――。カーリングの日本選手権(横浜BUNTAI)が2月2日に幕を開ける。首都圏で初開催となる今大会は、2026年ミラノ・コルティナ五輪の日本代表候補チームの選考に関わる重要な一戦。女子は前回大会覇者のSC軽井沢クラブ、五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレ(LS)など、多くのチームに優勝のチャンスがある。LSのフィフスとして北京五輪銀メダルに貢献した石崎琴美さん(46)が取材に応じ、大会の行方を独自の視点で分析した。

近年の日本女子カーリング界は全体のレベルが上昇。LSだけでなく、北海道銀行、フォルティウス、中部電力、SC軽井沢クラブも世界の舞台で実力をつけている。

石崎さん 海外に出て試合をやっている5チームが上位争いの中心になると思います。今回は五輪もかかっているし、LSで言うと3位以内に入らないと、五輪への道が消滅してしまう。どのチームも覚悟を持って挑むと思うので、最後まで自分たちがやってきたことを信じられるかというメンタルもカギになると思います。

現段階で最も優位な立ち位置にいるのがSC軽井沢クラブだ。世界ランキングは他チームより下だが、すでに日本代表決定戦への出場権を獲得済み。自然体で大一番を迎えることができる。

石崎さん SC軽井沢クラブは(日本代表決定戦の)出場権を持っているので、最悪優勝を逃しても五輪への可能性が残る点は、メンタル的には他のチームと全然違うかなと。それに(昨年の)世界選手権後に日本代表としてパンコンチネンタル選手権で10エンドのゲームを公式戦でできているのは大きいと思います。

土壇場で驚異的な強さを見せてきたLSも黙ってはいない。今季はまだタイトルを手にしていないものの、ワールドツアー世界最高峰のグランドスラム(GS)で安定して決勝トーナメントに進んでいる。

石崎さん 決勝トーナメントに行ってから、なかなかもう1段階上げられていないところがあったけど、最後のGS(マスターズ)は割と良かったかなと思います。でも何かもう一歩行けそうな感じはしている。まずは3位以内に入らないといけないけど、予選をクリアした後に、優勝に向けてどのように状態を上げてくるかが楽しみですね。

今大会は2日に1次リーグがスタートし、9日に決勝戦が実施される。8日間の長丁場で波のないパフォーマンスを発揮することが、五輪への道につながる。

石崎さん 約1週間の戦いで、初日に何かが起こっても、最後の最後まで我慢しきれるかどうかのところもある。試合の中でもそうだし、我慢することが1つのポイントになるワード。自分たちを信じて最後まで我慢できたチームが優勝するんじゃないかなと思います。

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