日本相撲協会は29日午前、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大関豊昇龍(25=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、立浪)の横綱昇進を正式に決定する。
まもなく「第74代横綱豊昇龍」が誕生する。通算25回の優勝を誇る元横綱朝青龍を叔父に持つサラブレッド。新横綱誕生は2021年名古屋場所後の照ノ富士以来3年半ぶり。モンゴル出身力士としては6人目の横綱となる。
豊昇龍は28日、都内の部屋で取材に応じ「伝達式があるので少し緊張する。(同じ伝達式でも)大関と横綱では全然違う。今はすごくワクワクしているし、それぐらい緊張もある」と横綱昇進を心待ちにしていた。
朝青龍は土俵上で闘志を前面に出すスタイルと〝やんちゃ〟なキャラクターでファンから人気の横綱だった。周囲からは、その偉大な叔父と比べられることも多い。
ただ、立浪親方は「(朝青龍とは)全然違う。気の強さは叔父さんにはかなわない」と2人の違いを説明。その上で「自分で優勝を重ねていって(優勝回数を)抜いた時に、やっと(比較から)解放されるんじゃないですか」と力説した。
偉大な「叔父」の枕ことばがなくなるほどの大活躍を期待したいところだ。