【公式リポーターまつかよが見たMリーガー】麻雀プロも人間ですからミスをすることはあります。でも、インタビューの内容がそればかりになってもファンの方は戸惑うのではないかと私は思っていて、だからこそ失敗してしまった選手には事前に「最初にご説明されますか?」と聞くようにしています。冒頭で謝ったら、あとはいつも通り明るく楽しいお話をしましょう、というわけです。
先日、チョンボの後に大三元をあがった鈴木大介選手の時もそうでした。インタビュー前に確認すると、やはり最初に頭を下げたいとのこと。なので「まずは皆さまにひと言」という流れにさせていただきました。ただ、あの時は本当に自分が許せなかったんでしょうね。謝罪の後、いくら役満の話を振っても、最終的にはチョンボに話が戻ってきてしまう。苦しむチームにとっては18戦ぶりのトップで、今季最高スコアも更新したのに、そういう話もやはりチョンボのことになってしまいました。でも、後から考えるとあれこそ大介選手なんでしょうね。とにかく自分に厳しく、プロ意識の高い方なんです。
そう考えると、ネットでも話題になったインタビュー終了時にも納得がいきます。本来ならCMに入るまで立って待っていないといけないのに、早々に立ち去ろうとして私に「帰っちゃダメです!」と止められたあの場面…。「まつかよさん、ツッコミが早っ!」とも言われたんですけど、大介選手は決めポーズの時点で画面からはけようとしてましたから(苦笑)、私もすぐに反応できました。でも、それぐらい逃げ出したかった、自分を許せなかったんだなと。あういう部分もまた大介さんらしいですよね。