NHKから国民を守る党の立花孝志党首が一昨年にみんなでつくる党の大津綾香党首の発言で、名誉を傷つけられたなどとして、損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高等裁判所(筒井健生裁判長)は29日、大津氏に40万円の支払いを命じた一審判決を支持し、大津氏側の控訴を棄却した。
大津氏は一昨年4月と5月に記者会見し、立花氏に対し、「不明瞭な資金をはじめとした捜査が始まっている犯罪行為を警察の方々と連携して追及する予定です」となどと発言。東京地裁は昨年8月に「捜査機関が本件政党と連携して、原告に対する刑事責任の追及に向けた準備をしているとの事実を真実であると認めるに足りる的確な証拠はない」として、大津氏が立花氏を名誉毀損したとして、40万円の支払いを命じていた。
大津氏は判決を不服として、控訴していた。