日本相撲協会は29日、大関豊昇龍(25=立浪)の横綱昇進を正式に決定。家族が快挙達成に喜びを語った。
豊昇龍の家族は東京・台東区の立浪部屋で行われた伝達式に出席。元横綱朝青龍の兄で、豊昇龍の父であるスガラグチャーさんは「2人を比べるのは良くなくて、どっちもすごい弟と息子。それを比べられないし(豊昇龍の昇進が)もう言葉にならないぐらいうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
豊昇龍は2015年から千葉・柏市の日体大柏高にレスリング留学。来日直後に大相撲を観戦したことがきっかけとなり、同校の相撲部に転部した。その当時に父と母のナルマンダフさんは「本人の意思を尊重しながら、自分のいきたい道を進め」との考えで、力士転向に反対はしなかったという。
初場所を制して横綱昇進。その場所前から千秋楽まで、両親は日本に滞在していた。父は「(豊昇龍から)『場所に入る前から一緒に過ごしたい』と日本に呼ばれた。場所中に本人はとにかく落ち着いていた」と説明。母も「15日間休むことなく、毎日温かいご飯を作っていた」と場所中のサポートを明かした。