一般社団法人「日本映画製作者連盟」の新年記者会見が29日、都内で行われた。会見には同連盟の鳥谷能成会長をはじめとする加盟4社(松竹、東宝、東映、KADOKAWA)の代表が出席した。
この日は邦画・洋画含む全体の、昨年の興行収入が約2069億円と発表。また、興行収入10億円以上を記録した映画ランキングも明かされた。
1位は2024年4月に公開された、シリーズ27作目となる「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」(東宝)で158億円。2位は「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」(東宝)で116億円となった。
鳥谷氏は23年に起きた米の映画俳優組合・テレビ・ラジオ芸術家連盟(SAG―AFTRA)によるストライキの影響が昨年にも及び、洋画の興行収入が停滞していることを指摘。一方で邦画は好調で、これまで歴代1位だった16年の興行収入を大きく上回り、新記録となったことを発表した。
その背景としては「アニメが好調で、2作品が興収100億円を突破。邦画上位10本のうち6本を占めております」と説明した。東宝の松岡宏泰氏は上位作品の大ヒットを受けて「アニメも実写も本当に稼働してくれた良い年だった」と振り返った。