巨人に新加入した田中将大投手(36)が29日、宮崎キャンプに先駆けた合同自主トレで初めてブルペンに立った。
田中将はこの日、若手捕手の山瀬慎之助捕手(23)とバッテリーを組み、多種多様な球種を織り交ぜながら46球を投げ、投球練習を終えた。練習後には「思ったよりしっかり投げられましたよ。良かったと思います」とブルペンでの手応えを明かした。
一方、自ら「女房役」を志願した山瀬は日米197勝右腕がブルペンにいることにいち早く気付き、急いで投手陣のいる練習場へと向かったという。山瀬は「投げてるの見て『行かしてもらおう』っていうのはありました」と明かしつつ「マウンド立ってる姿とか、すごいオーラがありましたし、すごく緊張しました」と振り返った。
投球を終え、山瀬と田中将が数分間ジェスチャーを交えて話し込む場面もあった。田中将から投球の感想を求められたそうで「僕が言えるような立場じゃないんで…」と遠慮すると「そういうのは言ってほしいから」と諭されたという。
「今日投げた球種で僕はこの球がここで、こう組み立てたいなと思いました」と感想を述べたという山瀬。5年目捕手にとって何よりも貴重な経験となった。