テレビ大阪の品田卓社長が29日、同局内で行われた「新春社長記者会見」に出席。27日に行われたフジテレビの会見と自社のコンプライアンス等に関する調査について言及した。
元タレントの中居正広氏の女性トラブルに関して、フジテレビ社員の関与が疑われたことに端を発した事案は、第三者委員会を設置し調査を行うこととなった。また本件の責任を負う形で港浩一社長と嘉納修治会長が辞任した。
受け止めを聞かれた品田社長は「企業経営としてコンプライアンスというのは、本当に重要だなと痛感いたしました」と切り出し、フジが第三者委員会を設置することについて「しっかり検証をするということですから、注視していきたい」と述べた。
テレビ大阪は、先週半ばに同局のグループ各社の全スタッフに向けて内部通報窓口などを周知したとし「ハラスメントを受けたり、気づいたりした人は、ひとりで悩むのではなく、安心して相談してほしいということを全社員に伝えた」と報告した。
さらに「アナウンサーや性別に限らず、全社員に対して人権侵害があるようなことがない社風を作り出すのが重要だと思っている。一番重要なのは、テレビ大阪社内外で健全に安心して働ける環境を作ること。それがしっかりできているか検証し続ける姿勢が重要かな」と持論を述べた。
昨年春に策定した「テレビ大阪グループ人権方針」にのっとって、人権侵害が行われていないか念のため調査していくという。
最後に「社員全員が人権侵害のようなことが起きていないか日々チェックするのが重要だと痛感している。フジテレビの問題をきっかけに社内でしっかりした人権重視の姿勢としてヒアリングしていく。現在、コンプライアンス部局と顧問弁護士が相談しながらどういう調査にするか決めてます」と明かしていた。