バドミントン混合ダブルスで活躍する渡辺勇大(BIPROGY)が29日、自身のインスタグラムを更新し、日本代表の内定を辞退した理由を明かした。
自身がプレーする写真を添えた上で「この度、日本代表の内定を辞退いたしました。従来(2024年8月まで)の日本代表は協会派遣時、大会負担金(参加料のようなもの)を日本バドミントン協会に選手(所属チーム)が支払うことで渡航費、宿泊費、現地での諸々の手配等を負担いただいていました。しかし、日本バドミントン協会の財務状況の悪化に伴い、強化予算の見直し、強化方針の変更が行われ、2024年9月以降は、日本代表であっても世界ランキングの低い選手は自費で遠征をまわらなければならなくなりました」と環境の変化を指摘した。
続けて「今回の代表内定通達の際、日本バドミントン協会から私は協会派遣の対象にならないと通達がありました。私は2022年4月よりプロ選手として活動しています。そのため、多くの選手は所属先が遠征費を負担するのに対して、自分自身で遠征費を捻出する必要があります。パリオリンピックが終わって以降多くの国際大会を自費負担しており、実際にかかる金額を目の当たりにして活動を続けていくだけでも大変だなと感じています。それと同時に、これまでの日本バドミントン協会のサポート、所属チームやスポンサー、多くの方々からのサポートへの感謝も改めて感じています」と率直な思いをつづった。
最後には「日本代表としての活動は、ユニフォームやプロパティ等様々な制約があります。目指す指標が不明瞭なままこの制約を受けるならば、遠征費を捻出するために少しでもメディア、スポンサー露出やスポンサー活動、国内外イベントに参加できるよう、動きやすくしておいた方がよいと考え、今回は辞退という決断をいたしました」と説明した。
この投稿には多くのファンが反応。「頑張ってください、応援してます」「今回な決断がご自身のみならず次世代の選手への新たな道の提示になることを祈念します」などの声が上がっている。