元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さん(27)にとって初のフォトエッセー「透明を満たす」(講談社)が29日、発売された。早くもネット通販大手「Amazon」のタレント本売れ筋ランキングで1位になり、重版が期待されている。同書のタイトルの意味も注目を集めている。
渡邊さんはフジアナ時代に「めざましテレビ」などに出演して活躍したが、2023年7月に体調不良で入院したことが発表された。のちに担当番組を降板。病名が明かされず、心配された。昨年8月、同局を退社。同年10月1日に自身のインスタグラムでPTSD(心的外傷後ストレス障害)だったことを告白した後、個人で本格的に活動開始した。
フォトエッセーでは壮絶な闘病についてもつづっており、本人は同書が闘病している人や支える人らの一助になればと考えている。
「Amazon」タレント本売れ筋ランキングでは1位で幸先よく滑り出した。講談社社員の話。
「社内では早くも重版を期待する声が出ています。フォトエッセーの担当編集者はフライデーの記者としてタレントを追って張り込んだり、異動して漫画の営業マンとして汗を流したりした男性で経験が豊富。渡邊さんも彼に相談して執筆しやすかったようで、自身の思いをうまくまとめられたのではと思います」
渡邊さんは今月22日、インスタでフォトエッセーのタイトルについて「〝透明〟には、さまざまな意味と思いを込めています」「どういう意味なのか、考えていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。
前出社員は「体調を崩していろんなモノを失うなどして自身の存在価値を見出せず、透明人間のようになったけど、それによって余計なモノが取り払われて視界が開けて、透明はやがて彩られていく――という意味を込めていると社内では言われています」と話した。
同書の帯には「病や逆境があったって、私は人生を諦めない」と記されている。