日本相撲協会は29日、大関豊昇龍(25=立浪)の横綱昇進を正式に決定した。その新横綱の素顔とは――。
兄弟子で付け人を務める序二段北洋山(31)は、普段の豊昇龍について「すごく無邪気で、稽古場の時とは違う。ゲームが結構好きで、一緒に遊んだりしている」と明かす。中でもお気に入りは、任天堂の対戦アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」(スマブラ)だ。
北洋山は「(部屋の)大部屋で結構な人数で、スマブラをやってると『よし、コントローラー貸せ!』と入ってくる。(豊昇龍は)ゲームがあまりうまくなくて、普段は自分も手加減しないけど、たまに負けてあげたら『よっしゃ、勝った!』とめっちゃ喜ぶ。去年の名古屋場所でも、会場に向かう車内でやっていた」と意外な一面を語る。
〝ゲーマー〟としての横顔を、豊昇龍の弟弟子で付け人の幕下一翔(21)もこう紹介してくれた。「稽古場では厳しいけど、土俵を降りたらアットホームな感じ。スマブラはまげを結い終わって暇な時間に部屋でやるし、横綱から誘われる。最近は、横綱が強くなってて勝てない…」
このことを豊昇龍本人に聞いてみると「スマブラは好き。弱いけどね。(部屋の)全員にボコボコにされているし、特にこの人(北洋山)にボコボコにされている。お気に入りのキャラクターは(格闘ゲーム系の)リトル・マックとテリーの2人」とニヤリ。最高峰に上り詰めても、土俵を離れればごく普通の25歳の青年だ。