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女性を風俗店に紹介した悪質ホストら逮捕 トクリュウの資金源「スカウトバック」にメス

東スポWEB 2025年1月30日 6時8分

ホストで売掛金を払えなくなった女性を風俗店に紹介して逮捕される事件が増えている。

ホストクラブへの売掛金(ツケ)の支払いが困難になった20代の女性客を風俗店に紹介し働かせたとして、大阪府警は29日までに、職業安定法違反(有害業務目的紹介)の疑いで、人材派遣会社代表で韓国籍の朴大介容疑者(30)とホスト、スカウトら計5人を逮捕した。

また、ホストクラブの売掛金支払いが困難になった20代の女性客を風俗店に紹介し働かせたとして、愛知県警は29日までに、職業安定法違反(有害業務目的紹介)の疑いで、ホストクラブ運営会社社長の本田祐太容疑者(36)とホスト、スカウト、風俗店店長ら計5人を逮捕した。

似たような事件の摘発が相次いだのはなぜか。元警察関係者は「警察は、女性客を風俗に沈めることをなりわいとしているホスト、スカウト、風俗店をまとめてトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)とみて、取り締まりを強化しています。トクリュウのシノギになっているのが〝スカウトバック〟という報酬システムなんです。かつてのみかじめ料のようにカネが入り続けるんです」と指摘する。

女性を風俗に紹介するとスカウトバックという報酬が入る。「スカウトバックはキャバクラだとそのコの売り上げの5~10%、ヘルスやソープランドは10~20%です。女性が店を辞めるまで毎月、スカウトに入り続けるんです。スカウトが最も苦労するのは女性の調達ですが、それをホストがやるということです。そして、スカウトバックを山分けするんです」(同)

政府は、通常国会に提出する風営法改正案にスカウトバックの規制を盛り込む見通しだという。

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