広島からFAで入団したオリックス・九里亜蓮投手(33)が新天地でもタフネスぶりを発揮する。29日に大阪市内の球団施設で自主トレを公開。気温7度の寒風吹きすさぶ中でブルペン入りし、捕手を座らせて45球を投げ込むと「2月1日からいけるように準備はしてきた。イメージ通りにできた。下半身からの連動性を見直し、フォームも自分のものにして、しっかりしたボールが投げれるようにしたい。キャンプ初日からブルペンに入れるようにやってきた」と充実の表情を見せた。
8年連続で110投球回をクリアしている〝ケガ知らず〟のタフネス右腕。パ・リーグへの挑戦にも「不安な気持ちはあまりない。楽しみの方が大きい。1年を通してしっかり投げれるのが自分の持ち味。リーグは変わるけど、キャリアハイの成績を残したい。今まで174イニングが最高なので、そこは越えたい。一試合でも多く勝ちに貢献したい」と意気込んだ。
カープファンで、仲がいい新日本プロレス・内藤哲也からも「頑張ってね」と激励された。お互いの試合を観戦して刺激を受け、本紙の企画でも対談している。九里は「何回ケガをしようと立ち上がるところをリスペクトしている」と内藤の魅力を話し「大阪でまた試合を見に行きたい」と心待ちにした。
昨季のチームはリーグ5位に沈んだ。FA右腕が〝内藤魂〟で再浮上の使者となる。