Infoseek 楽天

佐々木朗希を口説いたのはデコピン? ドジャース編成本部長が大絶賛 大谷翔平はGM補佐だ!

東スポWEB 2025年1月30日 11時39分

ドジャースの大谷翔平投手(30)が佐々木朗希投手(23)の獲得交渉で“リクルーター”を務めていただけではなく、愛犬デコピンも大きな役割を果たしていたことを編成部門のトップであるアンドリュー・フリードマン編成本部長(48)が明かした。2023年12月の入団時には予想していなかっただけに「素晴らしいアシスタントゼネラルマネジャー(GM補佐)でもある」と感謝している。今季は投打二刀流に復帰、グラウンド内外での無双は続く――。

大谷が移籍交渉で存在感を発揮したのは判明しているだけで3度目だ。ドジャース移籍表明から3日後、自身の入団発表が控える中でドジャー・スタジアムで行われた山本由伸投手(26)との初交渉に出席し、口説いた。さらにトレード移籍したタイラー・グラスノー投手(31)の交渉ではビデオメッセージで「あなたのために本塁打を打ちたい」と約束して心を動かした。

佐々木については昨年11月21日(日本時間22日)のMVP発表後のオンライン会見で「ドジャースに勧誘するか」と問われ、「特に勧誘することはない。彼の意見を尊重しているし、どこのチームを選んでも彼なら素晴らしい成績を残せると思う」と働きかけを否定していた。

しかし、佐々木がドジャースとマイナー契約を結ぶと次々と行動が明かされた。ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、昨年12月にロサンゼルス市内で山本とともに会食している。大いに盛り上がっただろう。しかも佐々木側が各球団に面談で現役選手の同席を拒否していた時期だった。

また、米スポーツサイトのアスレチックは14日(同15日)に共同オーナーのピーター・グーバー氏の自宅で行われた最終面談では「バスの運転手のごとくみんなをリードした」と中心的な役割を果たしたと報じている。

フリードマン氏は大谷の行動を「驚くことではないし、彼の情熱とこれほど一致していることもない。彼が私たちと契約し、タイラー・グラスノーについて連絡したとき、何を期待していいか分からなかった。15分後、彼から心のこもった思慮深いビデオが届き、私はそれをタイラーに送ることができたのだが、その流れは今も続いている」と語った。

最終面談での大谷の様子を同氏はこう証言する。「彼らはすでに関係を築いていたので、それは助けになった。ローキにとって、彼が知っている選手がいて、彼らが彼をリクルートしようとだけしているわけではないことを知っていたのはいいことだと思う」

その上でドジャースについての佐々木の疑問を解決した。「彼らはうちの投手陣たちについても、私たちの選手の扱い方についても正直に話してくれ、(佐々木は)それを正直なフィードバックとして受け入れたはず。だから、それは助けになったと思う」

それに加え、最強の助っ人を同行していた。愛犬のデコピンだ。「デコイを会議に連れてきて、彼らは笑ったり冗談を言ったりしていたよ」。佐々木は入団会見に自身の愛犬ラムがプリントされていた靴下をはいて臨むほどの愛犬家。今や世界で一番有名な犬でもあるデコピンとの対面で緊張はほぐれただろう。最後のひと押しになったかもしれない。

昨年11月にFA移籍した左腕ブレーク・スネル投手(32)は決断の理由の一つに「(大谷は)心強い。彼がラインアップにいれば間違いなく助けになる」と大谷の存在を挙げている。今やメジャートップ選手の大谷に“一緒に世界一を目指そう”などと誘われて断ることはできないだろう。
史上初の「50本塁打―50盗塁」を達成して世界一に貢献し、球団に7000万ドル(約108億円)のスポンサー収入をもたらした。その上で最強のリクルーターでもある。フリードマン氏が「彼は今ではナ・リーグMVPとワールドシリーズチャンピオンを獲得しただけでなく、素晴らしいアシスタントゼネラルマネジャー(GM補佐)でもある」と絶賛するのは当然だ。

この記事の関連ニュース