ヤンキースのオーナーのハル・スタインブレナー氏の〝白旗発言〟をNYメディアが猛批判している。ドジャースのカネに糸目をつけない大補強にスタインブレナー氏は「YESネットワーク」の中で「彼らのやっているようなことをするのは、私たちオーナーのほとんどが困難なことです」と発言したことが波紋を広げている。
先代のジョージ・スタインブレナー時代は今のドジャースと同じように乱獲を続け〝悪の帝国〟と呼ばれながらも人気、実力ともに名門であり続けた。それが今や西のドジャースにとって代わられ、〝降伏〟するかのような姿勢がメディアのヤリ玉に上がり「NYスポーツデイ」は「ドジャースに屈するのか。そんな発言を聞きたくなかった。財政的にオーナーたちがドジャースの富と勝負できないとスタインブレナーが認めたことはファン層には受け入れられない」と伝えた。
また「ヤンクス ゴーヤード」は「ドジャースに降伏したことでヤンキースの時代は正式に終焉を迎えた。ハルがオーナーでいる限りヤンキースが再び野球界のトップチームになることはないだろう。ハルの発言でそれが確固たるものになった」と〝断罪〟した。
オフシーズンの補強費はソトを獲得したメッツが9億ドル(約1396億円)、ドジャースが4億5000万ドル(約698億円)、ヤンキースは2億5000万ドル(約388億円)の〝三番手〟となっている。
そんな状況に「ヤンクス ゴーヤード」は「市場でははるかに競争力の低い球団はたくさんある。しかし、スタインブレナーがタイトルを取る可能性を少しでも高めたいならどんな税金の支払いもいとわないはずだ。彼がヤンキースにとっての課題となるだろう」と厳しく論じた。