セーブ王の獲得で押し出される形となったドジャースのライアン・ブレイシア投手(37)に地元メディアが惜別の意を表した。
30日(日本時間31日)、ドジャースはレンジャースFAの元セーブ王カービー・イェーツ投手(37)の獲得を発表。ロースター40人枠を空けるため元広島の救援右腕ブレイシアがDFA(事実上の戦力外)となった。
地元メディア「ドジャースウェイ」は「スペースを確保するために誰をロースターから外すのかが問題となった。すぐに数人の候補が思い浮かんだ。かつては有望な選手だったマイケル・グローブは、メジャーで3シーズンにわたって苦戦した。ジャスティン・ウォロブレスキーは昨シーズン、少し頑張ったが、あまり印象に残らなかった」と〝放出候補〟を列挙した。
しかしDFAとなったのはブレイシアだった。同記事は「ドジャースは、期待の選手がうまくいかないときにそれを擁護するようなチームではない。おそらくグローブは、フロントオフィスが公表したくない何かを知っているのだろう」と防御率5・12のグローブに対して手厳しかった。
続いてブレイシアについて「リリーフ投手として10イニング弱を投げて防御率5・59を記録し、4月29日に故障者リスト入りし、6月に60日間の契約に切り替えられた。8月中旬に復帰し、その月の残りは無失点だったが、9月に再び調子を落とした。ポストシーズンも彼にとっては厳しいものだった」と起用法に対して同情した。
そのうえで「おそらく、ブルペン補強が必要なチームがブレイシアをウェーバーで獲得するか、ドジャースが低リスクのトレードを行うだろう。ブレイシアはベテランで、ワールドシリーズで2度優勝(2018年レッドソックス)しているので、昨シーズンの苦戦にもかかわらず、このような終わり方になったのは少し残念だ」と右腕の退団を惜しんだ。