全日本プロレスの斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)と青柳兄弟(優馬&亮生)が31日、2大王座戦へ向け火花を散らした。
現在3冠ヘビー級王者を保持するジュンは、2月24日八王子大会で優馬とのV2戦に臨む。それに先駆けた2月9日後楽園大会では斉藤ブラザーズの保持する世界タッグ王座に青柳兄弟の挑戦が決まっており、全日本マットでは仁義なき兄弟抗争が勃発している。
史上初の兄弟同士による世界タッグ王座戦へまずは亮生が「青柳兄弟は斉藤ブラザーズによって、ないものにされてしまっている存在だと認識していますので。今年は青柳兄弟の年だとするためにまずはベルトを奪取したいと思います」とキッパリ。
優馬も「斉藤ブラザーズの爆発的な存在感により、青柳兄弟の存在感はミジンコのハナクソほどになってしまいました。なので斉藤ブラザーズを踏み台にし、青柳兄弟が地上波デビューできるように頑張りたい。ぜひ青柳兄弟に仕事をください」と切実に訴えつつ、ジュンとの3冠戦へ「2月といえばバレンタインですよね? なので今日、斎藤ジュンへのバレンタインギフトとしてチョコレートを用意してきた。そしてチョコレートと言えばブラックコーヒーだろう。2月24日八王子が終わった後にはこのブラックコーヒーのようなホロ苦い思いをしてもらおうということで、これも受け取ってくれ」とチョコレートとコーヒーをプレゼントした。
一方で受けて立つ立場のジュンは「今回は史上初めての兄弟…いやブラザーズでの戦いになる。どんな戦いになるのか俺自身非常に楽しみだ。そしてだ。防衛したあかつきには3冠戦がやってくる。世界中探したってこれほどポテンシャルの備わってる、レベルの高いプロレスラーはいない。その青柳優馬から防衛することで3冠王者・斉藤ジュンがより完成された姿に近づくだろう。必ず防衛してやるぜ、DOOM!」と豪語。
さらにはレイが「俺たちが防衛したら歴代最多、8回目の防衛になる。それは歴史的な快挙だ。そのためにも、ここで2人に負けるわけにはいかねえ。青柳ブラザーズ、しっかりぶっ倒してやるぜ」と新記録樹立を誓った。
兄同士による3冠戦ということもあり、報道陣から弟からの〝兄貴自慢〟を求める質問も飛んだ。レイは「やっぱりプロレス面で言えば、このデカさというか。体力面では誰にも引けを取らない、誰にも負けないような力強さ、圧倒的なタフネスが備わっているから。これを崩すのは本当に一筋縄じゃいかねえと思う。あとはそうだな…いろいろだ。あれだよ、お前、前にアップルパイをフライパン使って作っていたな。あれ、すげえうまかったな。そういったのがすごい上手だな。車の運転もうまいしな。いつも乗せてもらっている」とおよそ試合と無関係と思われるところまでジュンの長所を羅列。
一方の亮生は「いいヤツ。とにかくプロレスに真摯で、いいヤツなんです。神様、勝たせてやってください」と言葉少なに神頼みという対照的な様子だった…。