社会学者の古市憲寿氏が31日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。中居正広氏の女性トラブルに関する報道内容の一部を訂正した「週刊文春」を改めて痛烈に批判した。
昨年12月の文春記事では「(被害に遭った)X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていたが、今年1月には「X子さんは中居氏に誘われた。A氏がセッティングしている会の延長と認識していた」と訂正。29日には週刊文春編集長が謝罪コメントを発表した。
古市氏はこの件について「X」(旧ツイッター)で「いつも他者に求めているように、なぜ間違いが生まれたのか説明する責任がある」となどと批判していた。
この日、改めてコメントを求められた古市氏は「(文春は)こんな風に日本全体を巻き込むような力を持ってしまったわけじゃないですか。そうなってしまった以上、責任というものがあると思うんです。ちゃんと説明責任を果たさないと週刊文春としてはフェアじゃないのかなと思います」と訴えた。
文春から謝罪と訂正の「コメント」は発表されているが、古市氏は「基本は会見をやったほうがフェアだと思う」ときっぱり。「飯窪社長と担当役員で、いわゆる〝文春砲〟の流れを作った新谷さんと竹田編集長ですか、少なくとも前に出てきて会見をしないと、フジテレビと比べてあまりにもフェアじゃない」と文春側上層部を名指しして注文を付けた。
仮に文章で発表するにしても「今の説明はあまりにも足りない」と首を傾げ、「第1報でAさんが誘ったとなっていますけど、それはX子さんの知人の証言という形になっている。そのX子さんの知人という方が記憶違いをしていたのか、それともX子さんの知人はそもそもいなかったのか…まあよく週刊誌が使う手法ですけど、ということも含めて何をどう間違えてこういう経緯になったのか説明してもらわないと、同じ間違いをまた起こしますよ」と断じた。
また、共演の眞鍋かをりが「今回の謝罪騒動を今後の週刊誌報道においてどう生かすか。どう訂正するか、どう責任を取るかなどが変わっていってほしい」とコメントすると、古市氏は「僕は週刊文春は廃刊にした方がいいと思いますけどね」とバッサリ。
続いて「文芸春秋の社員もかわいそうで、文芸局の人とかむちゃくちゃ割を食ってるわけですよ、週刊文春が暴走してるせいで。小説作りたくてまじめにやってる編集者もたくさんいるのに、そういう人たちが一番割を食ってる」と主張した。
MCの青木源太アナが「フジテレビのガバナンスの問題に一石を投じたという意義もあるのでは」と指摘したが、古市氏は「社会的な意義はあると思うんです。でも、問題を起こしちゃった以上、誰も週刊文春を信じないじゃないですか。嘘をつく媒体なんだなというのがみんな分かっちゃった以上、使命は終えたのかなと思います」と手厳しかった。