大相撲の第74代横綱豊昇龍(25=立浪)が31日、東京・明治神宮で推挙式と土俵入りを行った。太刀持ちに幕内平戸海(境川)、露払いに幕内明生(立浪)を従え、1分35秒をかけて雲竜型を披露。新横綱が力強く四股を踏むと、約3500人の見物客の中から「よいしょ!」の掛け声がかかった。
豊昇龍は公の場で初めて行った土俵入りに「ちょっとホッとした。大勢の目の前で立ったので、緊張した。大勢のファン? うれしいです。もっと頑張らなくちゃと感じてます。しっかり横綱として頑張っていきたい」と改めて綱の重みを実感した様子だった。
この日は叔父の元横綱朝青龍もモンゴルから駆けつけ、おいの勇姿を見守った。その叔父が新横綱として明治神宮で土俵入りしたのは、22年前の1月31日のことだった。豊昇龍は「(叔父の目の前で)緊張しました。(同じ日で)良かったなと思います。縁? あるんじゃないか。同じ日は、なかなかない」と感慨もひとしおの様子だった。