高松競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 玉藻杯争覇戦」は31日、2日目を行った。石原颯(25=香川)は地元の期待を背負って連勝で準決へ勝ち上がった。
初日は鐘過ぎ3角先行、2日目は打鐘から巻き返してのホーム過ぎ先行での突破劇。「二次予選は本当は突っ張りたかった。風はそんなになかったけど、バンクは重かった」という口ぶり以上に、強い内容を見せている。今節は新車を投入し、セッティングも吉田有希の協力を得つつ納得の域にある様子だ。
さらに「初日に乗り方を変えて、2日目はその乗り方でローラーとか乗ってなじんできてます」。新たな歯車たちがかみ合い、好転し始めているようだ。
昨年はS級最多となる44勝を挙げた。「ほとんどFⅠだし、記念では10勝くらいですよ」と謙遜するが、充実期にあるのは間違いない。地元記念は5回目の出場で準決進出は2022年1月の71周年以来、2回目。まだファイナルの舞台は経験しておらず、加えて今回は高松競輪場が再整備に入る前の最後の記念開催。
「準決は3着でもいいです。最後だし…」
思い入れの深い場所と施設で新たな景色を眺めるため、3日目(1日)の準決12R、確定板に自身の数字を刻む。