前明石市長の泉房穂氏が31日、「泉房穂の情熱ラジオ」(ニッポン放送)に出演し、フジテレビのやり直し会見について言及した。
テレビ局に思い入れがあるという泉氏は「私自身が大学を卒業したあと、最初に仕事を始めたのはNHKのディレクターです。そのあと民放のテレビ朝日の『朝まで生テレビ』のスタッフとして原発とか天皇制とかのテーマを議論できるようにお手伝いしていた立場なので、すごく思い入れを持ってテレビの可能性を信じているひとりです」と語った。
フジテレビについて「『楽しくなければテレビじゃない』って形で一気に人気も出ました。楽しいのはいいことですけど、私はテレビは報道機関ですから、ちゃんと事実、真実を放送する責任があるわけです。報道機関たるテレビ局は自らの疑念を抱かれたテーマに関してもしっかりと胸をはって報道機関たるべき対応を取ってほしい」と訴えた。
フジテレビが17日に開いた会見はクローズドなもので、フルオープンにした27日の会見は10時間超となった。「私はテレビ局というものは他人に対して取材をして報道する立場ですから、自らのことについても律してほしい。期待しています」と持論を述べた。
最後に「事実関係は最近、本当にいろんな報道されてますからよく見ていかないと、一部の情報だけに囚われて何か発言してしまうと間違った情報に基づいて、間違った発信をしかねない。事実をちゃんとよく見ていく必要がある」と注意を促した。