新日本プロレスのEVILが、団体の公式ホームページの所属選手から姿を消した。
EVILは1月4日の東京ドーム大会で棚橋弘至とのランバージャックデスマッチに敗戦。バックステージで「こんなクソ会社…やってらんねえよ。もう出ねえわ。ふざけやがって…」と言い残すと、6日大田区大会から国内大会の欠場を続けている。11日(日本時間12日)の米国・サンノゼ大会には出場したが「日本には帰らないからな。グッバイ、ニュージャパン。分かったか、よく覚えとけ」と帰国拒否のスタンスを示していた。
EVILが率いる極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の成田蓮&高橋裕二郎&SHOは30日仙台大会でNEVER無差別級6人タッグ王座を奪取したが、同王座戦にもEVILとディック東郷は姿を現さなかった。試合後のSHOは取材に応じたもののEVIL不在の話題には「お前らに話すことなんて何一つねえんじゃ」と口を閉ざした。
さらに衝撃的なのが、2月1日に日付が変わると団体ホームページの「選手プロフィール」項目からEVILの名前が消えてしまったことだ。いったい何が起きているのか。関係者の話を総合すると、EVILは団体所属選手の年間契約が満了する1月31日に至るまで一度も契約更改の場に来ていないことが明らかになった。さらに1月限りで自身の名前を公式ホームページから削除することを指示してきたのを最後に、音信不通の状態が続いているという。
EVILは2015年10月の両国大会で内藤哲也の〝パレハ(相棒)〟として登場。20年7月にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを脱退しバレットクラブに加入すると団体最高峰のIWGP世界ヘビー&インターコンチネンタル両王座(現IWGP世界ヘビー級王座)を獲得した。21年9月からはH.O.Tを結成し、新日本マットを荒らしまわっていたが、団体トップクラスの実力者であることは間違いない。2月1日時点で所属契約が切れている状態となっているだけに、団体関係者は「引き続きコンタクトが取れるように努める」と険しい表情を浮かべた。
EVILは16日の大瀬良泰貴自主興行(大阪)への出場が発表されているが、今後の動向は不透明。このまま新日本プロレスを退団する可能性もあり、予断を許さない状況となってきた。