Infoseek 楽天

【ソフトバンク】補強の目玉・上沢直之は〝即戦力〟じゃなくてもOK「4年間トータルで見ている」

東スポWEB 2025年2月1日 6時4分

果たして4年間トータルで、どれだけのイニングを投げ切るのか――。日本球界復帰を決断し、ソフトバンクを新天地に選んだ上沢直之投手(30=前レッドソックス)。リーグ連覇と5年ぶりの日本一奪還を目指すホークスの補強の目玉として迎え入れられた。

一昨年オフに日本ハムからポスティングシステムを容認されて念願の米挑戦を果たすも、求められる役割と環境の変化にアジャストできず、右ヒジを負傷。昨年9月に帰国後は再び先発として輝くために、患部の回復を最優先に慎重に調整を進めてきた。

長期の4年契約。ここにソフトバンクの明確なメッセージが込められている。「ウチは1年ではなく、4年間トータルで彼を見ている」(球団幹部)。ソフトバンク側は上沢の獲得調査を本格的に進める段階から、現場を含めて上沢の「ゆとりスタート」をプランとして描いていた。イメージは有原の移籍1年目。2023年6月から10勝をマークした右腕にならって、力を発揮する準備が万全に整ってから、先発ローテーションに定着させる構想だ。

米球界へ挑戦前の3シーズン、上沢の平均投球イニングは160回を超える。NPB通算70勝を誇る30歳右腕が戦えるコンディションさえ取り戻せば、エース級の活躍を期待できる。

上沢は先日、球団施設で練習を公開した際「最初に無理をして1年投げられないということが、一番ダメなこと」と述べるなど冷静に先を見据えていた。球団から求められているものは理解している。ソフトバンク側が1年目からのフル稼働を強く望まない理由――。それはプロである以上、力をセーブさせることはないものの、無用な焦りを排除する上で、上沢の能力を最大化するという狙いがあるからだ。

古巣復帰を選択せず、ホークス入りを決めたことで世間の厳しい目にもさらされている14年目右腕。鷹の恩情に応えられるか否か。移籍1年目の一挙一動に大きな注目が集まっている。

この記事の関連ニュース