キャリア・ハイ更新へ6年目の自覚――。広島の開幕投手候補・森下暢仁投手(27)が、1日の日南キャンプ初日からブルペン入りし、オール直球で19球を投げた。
昨季23試合先発の右腕だが、コンビを組む女房役の捕手は22試合がベテラン・会沢。今季はバッテリーを組む機会が増えることが有力な侍ジャパン・日本代表の捕手も務める坂倉相手に「受けた感じの感触を聞いていました」と投球後には感想を求めるなど、さらなるコンビの成熟にも意欲を見せた。
新井貴浩監督が「競争してもらう」と語る開幕投手に意欲的な右腕は「いい準備をして、しっかり争えるように。争いだったりとか、そういうところも意識して、初日から(ブルペンに)入れるのであれば入ろうと」と今季は、例年以上のモチベーションを漂わせている。
20年のルーキー時から先発ローテーション入りしている右腕だが、過去5年間、シーズンでは10勝が最多。防御率も1年目の1・91が最高と近年は、数字的には頭打ちとなっているだけに「今まで本当に変わりばえのしない成績が続いているので、本当に今年はいい成績を残したいなと思っています」と並々ならぬ決意だ。
シーズン本番へむけた調整についても「もう徐々に変化球を投げながら、いい球、悪い球、どの球が弱いのかだったり、そういうことを考えながらやっていければ」とキッパリ。「実戦に入ってから『今シーズンいいな』と思ってもらえるように、シーズンに入っていきたい」と今キャンプは、右腕が自発的に仕上がり良さをアピールしていく。