偉大な兄より盛り上げてみせる。立ち技打撃格闘技「RISE」の年間表彰式「RISE’s PRIZE2024」が1日に都内で行われ、〝神童の弟〟那須川龍心(18)がMVP賞を受賞した。
文句なしの受賞だ。昨年の龍心は5戦5勝3KOと負け知らずで、11月には数島大陸に1ラウンドKO勝ちでRISEフライ級王座も獲得。1年を通じて最も活躍した選手に送られる賞を受けて「〝ヨッシャー!〟みたいな。超うれしかったです」と笑顔を見せた。
さらに今後に向けて「数多くの選手の中からMVPで選ばれた。去年一番輝いていたということなので、それ以上の物を見せれば僕がトップということになると思うので、どんどんいい成績を残していきたいです」と意気込んだ。
受賞直後には兄・天心から「おめでとう」との連絡も受けたという。そして兄が活躍していた頃の立ち技界と現在を比べ「天心がやっていた頃のような『THE MATCH』をやるくらいまで盛り上がってないのかなと思うので。発言でもそうですし。男としてというか、物事をきっぱり言っていきたいと思います」と、リングのみならず言動でも業界を引っ張ると決意を語り「派手な試合というか、分かりやすい試合をして『天心が引っ張ってきたRISE』以上を目指して、引っ張っていきたいっていうのはあります」と力強く〝兄超え〟を誓った。
また、その「THE MATCH」で天心と戦った武尊を中心にしたイベント「ONE172」(23日、さいたまスーパーアリーナ)では立ち技の「日本対世界」の豪華カードが組まれ、話題となった。だが、龍心は「豪華だなと思ったんですけど、正直ONEとかに興味なくて。自分が最強になれば、その場所が世界最高峰になると思うので。少し悔しかったですけど、自分が強くなればいいと思いました」と語気を強めた。
兄のように拳ひとつで世界を変えるべく、神童の弟が立ち技をけん引する。