カーリングの日本選手権（２日開幕、神奈川・横浜ＢＵＮＴＡＩ）が、早くも北海道内で関心を集めている。
今大会は２０２６年ミラノ・コルティナ五輪の日本代表候補チームの選考に関わる重要な一戦で、初日の２日から好カードが組まれている。世界ランキング５位のロコ・ソラーレ（ＬＳ）は同９位の北海道銀行と対戦。日本の女子勢で世界ランキングが１ケタのチームはＬＳと北海道銀行だけであることから、カーリング関係者からは「いきなり花形の試合だね」などの声が上がっている。
そんな好カードはＮＨＫ・ＢＳ―１で中継されるが、北海道内では総合テレビでも放送が決まった。ＮＨＫ札幌放送局の担当者は取材に対し「北海道チーム同士の対決となった注目の一戦を、少しでも多くの道民の方に視聴していただきたいという意図で（ＢＳ―１だけでなく）総合テレビでも放送することにした」と狙いを明かした上で「ミラノ・コルティナ五輪に向け、道内での盛り上がりが醸成されることを期待している」と胸を膨らませた。
ＬＳは１８年平昌五輪で銅メダル、２２年北京五輪では銀メダルを獲得したが、今大会で４位以下だった場合は、３大会連続となる五輪出場の可能性が消滅する。崖っぷちの戦いになる中でも、スキップ・藤沢五月は「がむしゃらに、喜怒哀楽、全力でやっている姿を見て、これがアスリートでいいんだとたくさんの方に感じてもらえる、それがＬＳなんだと思ってもらえるようなプレーを全力でやりたい」と平常心を強調。自分たちのらしさで五輪への道をつなぐことはできるか。