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【ソフトバンク】新加入・上沢直之「おごらせていただきました」 宮崎入り前に移籍組4人で決起集会

東スポWEB 2025年2月2日 6時30分

ソフトバンクの宮崎春季キャンプが1日、生目の杜運動公園でスタートした。あいにくの冷たい雨が降る中、新戦力や期待の若手が初日からブルペン入り。先発強化を目指すチームにあって、小久保監督ら首脳陣が熱視線を送った。オフに球団は上沢直之投手(30)ら先発候補の4投手を獲得。先発のイスをかけた激しい争奪戦が待ち受ける中、移籍組4人衆がなんともほほ笑ましい決起集会を開催していた。

チームが必勝祈願を行った先月30日、上茶谷大河投手(28)が突拍子もなく3人に告げた。「みんなでメシ行くぞ!」。DeNA時代から同僚だった浜口遥大投手(29)は「その辺は全部、上茶谷のノリです。上茶谷に任せてますから」と経緯を説明。先輩左腕はノリよく「行こう!」と呼応した。3学年上の上沢も「みんなで行きましょう」と即答し、伊藤優輔投手(28)とともに本拠地・みずほペイペイドーム近くの商業施設へ向かった。

現役ドラフトで加入した上茶谷、三森との交換トレードで加わった浜口、米挑戦を経て国内復帰先としてソフトバンクを選んだ上沢、甲斐の巨人FA移籍に伴う人的補償でやってきた伊藤。4人はいずれも先発の座を争うライバルだ。それでも、上茶谷が「みんな同じタイミングでやってきましたし、初めての人が多いのも一緒」と語るように、紆余曲折を経てソフトバンクで同僚となった縁をそれぞれが感じていた。

上沢は「4人で頑張っていこう、盛り上げていこうという会でした」と充実の決起集会を振り返った上で「僕がおごらせていただきました」とニコニコ顔だった。殺伐とした雰囲気とは無縁。フードコートでの庶民的な食事を4人で即決し、上茶谷が先輩をイジりながら最後は上沢を立てるという愉快なランチ会食だった。

キャンプ初日となったこの日、浜口と伊藤は早速ブルペンに入り、順調な調整ぶりをうかがわせた。上沢と上茶谷は一緒にキャッチボールを行うなど軽めの調整。経験豊富な面々らしく、自身の体と対話しながら練習強度を上げていく。

チームにとって新加入選手がもたらす活気と刺激は大きなプラスだ。周囲に好影響を与える愉快で、良きライバル関係が自然と目立つ。鷹に新風を吹き込んでいる。

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