WWEのPLE「ロイヤルランブル」(1日=日本時間2日、インディアナ州インディアナポリス)の女子ロイヤルランブル戦は、〝女王様〟シャーロット・フレアーが復活優勝。人気ユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイは大奮闘を見せたが、惜しくも初優勝を逃した。
30人参加の時間差入場バトルロイヤルを制すれば、祭典「レッスルマニア41」(4月19、20日、ネバダ州ラスベガス)で、女子最高峰王座に挑戦できる。イヨは絶対不利の登場順となる1番手で入場。2番目のリブ・モーガンとの対決でゴングが鳴った。イヨは3番手入場のロクサーヌ・ペレスら登場した選手の得意技をことごとく被弾するが、持ち前の俊敏さを生かして場外には落ちない。驚異的な粘り腰を何度も見せて、しぶとく生き残った。
12番目に入場でイヨからWWE女子王座を奪った宿敵ベイリーとは、PFC(ソーニャ・デビル、シェイナ・ベイズラー、ゾーイ・スターク)と対峙した際に協力する場面も。WWE女子タッグ王者のビアンカ・ベレア&ナオミがゾーイを場外に落とすと、ベイリーがシェイナ、イヨもソーニャを場外に蹴り落として排除してみせた。
21番目には〝小悪魔〟アレクサ・ブリスが約2年ぶりに復帰して登場。25番目にWWE殿堂者のトリッシュ・ストラタスとサプライズ枠が入場すると、27番目にシャーロットが真っ赤なコスチュームで入場。2023年12月のアスカ戦で左ヒザに重傷を負った女王様が、長期欠場を経て1年1か月ぶりにリングインした。
復活した女王様が父リック・フレアー譲りの水平チョップを連発して会場を沸かせると、28番目にはNXT女子王者の〝美しき狂気〟ジュリアが入場した。昨年9月にWWE移籍を果たしてからわずか5か月で、PLE初出場。そのジュリアの前に立ちはだかったのが、何とイヨだ。笑みを浮かべながら、両目を指さして後輩を挑発。ジュリアとは打撃をぶつけ合ったが、互いに決めさせない。技のかわし合いから、最後はパンチで両者ダウンとなった。
60分以上もリングに立ち続けたイヨだが、NXTのステファニー・バッケルにヘッドシザーズをかけられエプロンで捕獲される。何とか必死にロープにしがみついていたものの、エプロンで5人がもつれた際にナイア・ジャックスのパワーに巻き込まれ、ステファニーとともに場外に転落。66分以上も戦い抜く大奮闘も、失格となった。
ジュリアもエプロンでシャーロットの左ヒザに攻撃する見せ場をつくったが、ライバルのロクサーヌから鉄柱に叩きつけられて場外に転落。残り6人まで残りながら排除された。
大激戦は最後にシャーロットが地力を発揮。ナイアの巨体を持ち上げて場外に排除すると、3番手から生き残っていたロクサーヌにビックブーツを叩き込んで場外葬に処し、2020年以来5年ぶり2度目の優勝を飾った。
これでシャーロットは祭典「レッスルマニア41」で最高峰王座戦出場が決定。標的のベルトはリア・リプリーの女子世界王座か、ティファニー・ストラットンのWWE女子王座か、注目が集まる。
「ロイヤルランブル 2025」は「ABEMA PPV」にて生中継された。