ソフトバンク宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)の2日、小久保裕紀監督(53)が剛腕に熱視線を送った。開幕ローテーション入りをすでに通達済みのカーター・スチュワート投手(25)がブルペン入り。自覚たっぷりの35球を見守り「向こう(来日前の米国)で何回もブルペンに入ってきたらしいんでね。彼とは15勝を約束いている」と仕上がりぶりに満足そうな表情を浮かべた。
スチュワートはブルペン投球後「個人的にこういう立ち位置にいられるのは、今まで頑張って成績を残せてきたから。それは自信にもつながっています」と充実感をにじませた。昨季は自己最多の9勝をマーク。ペナント、ポストシーズンを含め重要な試合を託された。最速160キロを誇る剛腕は、オフに3キロの増量に成功。「(球速アップというよりも)安定性が大事。長いシーズンを投げるために体を大きくしました」と、小久保監督からの15勝指令に応える準備を着々と整えている。来日前には結婚も発表。心技体で充実感が漂っている。
かつて全米ドラフトで1位指名(全体8位)を受けた大器。ホークス入団7年目の今季、さらなる飛躍が期待される。