昨オフに右ヒジ手術を行った広島・坂倉将吾捕手(26)が日南キャンプ2日目の2日、術後初となる二塁送球をシートノックで披露した。
昨年11月28日に右ヒジにメスを入れてから約2か月。年明けの高知・自主トレでは、送球を山なりの最長40メートル程度に抑えていた。だがこの日は、チームとしてキャンプ初のシートノックに捕手として加わると、一塁、三塁と正確なスローを披露。さらに「気持ちをつくって投げたというよりも、さらっとやってしまった(笑)」と、本塁から二塁までの送球も術後初めて敢行した。
当初の予定にない〝送球〟まで全てやりきった坂倉は「流れの中で投げられそうだから『いっちゃおう』という感じでやりました。まだ指にかからなかったり、強度的に全然ゲームレベルではないですが」と振り返ったが、術後の経過が極めて順調なことを印象づけた。
現状、送球は昨季までの50~60%程度の強度で投げるまで回復してきているという。「あの距離の強度を上げていかないと」と全体練習後は1人室内に赴いて約20球、二塁への送球練習も行った。
今後は「ある程度、実戦ができないと状態も上がってこない。ゲームレベルで投げられたりとか、そういうレベルに持っていきたい」。3月上旬には守備でもフルパフォーマンス可能な状態に仕上げていく構えだ。
昨季は侍ジャパンの正捕手として「プレミア12」の大会ベストナインに選ばれた一方で、チームでは本業の捕手で64試合、一塁で49試合と併用が続いた。9年目の今季は、捕手として初の全試合出場を目指すことを公言。手術明けのシーズンとはいえ、目標実現へ視界は良好だ。