巨人・阿部慎之助監督(45)が2日、宮崎キャンプ2日目にして「愛のノック」を敢行した。
初ターゲットとなったのは秋広優人内野手(22)だ。宮崎総合運動公園内のB球場で指揮官は松本哲也外野守備兼走塁コーチと交互に約30分にわたり右翼から左翼へ向かってノックの雨を降らせた。
必ずジャンピングキャッチをするように縛りがかけられていたため、ノック後、秋広は「結構、フラフラでした。何回寝転ぼうかなと思ったか…」と吐露。捕球の際、ジャンプする意図について「ギリギリだとジャンプする余裕がないので、落下地点まで早く行って余裕を持って捕るという練習だと思います」と汗だくで振り返った。
地獄ノックの事前予告はサブマネジャーから「今日は特守らしいよ」と耳打ちされていたといい、ティー打撃の際、阿部監督からも「脚張ってないんじゃない?」と声をかけられて〝嫌な予感〟はしていたようだ。
「まさか2日目にして(阿部監督が)到来するとは思っていませんでした。(バットを持って球場に)来てからは記憶にないです」(秋広)とジョークを飛ばして報道陣を笑わせた。
それでも高卒5年目の大器は「光栄なことです。監督から直々にノックを受けるというのは、なかなか普通のことではないので。感謝したいと思います」と殊勝に話した。
阿部監督は「こんなもの? まぁ、今日はね。第一弾はね」と涼しい顔で球場を後にしたが、秋広は指揮官の期待に応えたいところだ。