カーリングの日本選手権初日(2日、横浜BUNTAI)で、難敵を撃破した北海道銀行のサード・仁平美来は〝いつも通り〟の気持ちで氷上に立っていた。
ミラノコルティナ五輪の出場に望みをつなぐには、今大会での優勝が必須条件。初陣でいきなり北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)と相まみえたが「プレッシャーは特に感じてはいなかった」と仁平。前半の5エンド(E)を4―3で折り返すと、第6Eに1点をスチール。その後は点を取り合う展開となったものの、7―5で逃げ切った。試合後には「やっぱりなかなか簡単に勝たせてくれない相手だというのは、今季何度も試合をしていてわかってはいた。プレッシャーというよりは、自分たちのやるべきことをしっかりやることだけは考えていた」と振り返った。
今季は世界ランキングを大きく上げて9位となった。それでも「たまたま上に行けた」と慢心はなく「優勝しないと五輪への道がなくなってしまうのはチームですごく言っている。でもそこだけを意識してしまうと、試合にうまく集中できない部分もある」と自らの立ち位置を冷静に分析し、目の前の戦いに力を注いでいる。
大学4年の仁平は、今春から北海道銀行に就職。学生ラストの日本選手権で新たな歴史を刻むことはできるか。