カーリングの日本選手権(2日、神奈川・横浜BUNTAI)、黒星スタートとなった北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)でスキップを務める藤沢五月は〝長い目〟で大一番に挑んでいる。
今大会はミラノ・コルティナ五輪の日本代表候補チームの選考に関わる重要な一戦。LSは4位以下だった場合、五輪への道が閉ざされる。この日の初陣では世界ランキング9位の北海道銀行と対戦し、前半の5エンド(E)を3―4で折り返す。巻き返しを図りたい後半も第6Eに1点をスチールされると、最後まで流れをつかむことができなかった。藤沢は「結果的には負けてはしまったけど、自分たちが悪かったかと言われればそこまででもない。本当にちょっとの展開の部分で、作戦的にもうちょっとできたかなという部分があった」と振り返った。
好発進とはならなかったが、まだ大会は始まったばかり。「本当に自分たちのやりたいカーリング、自分たちらしい氷上の態度がどういうものかをしっかり改めて確認したい。あとは自分たちのやってきたことは本当にしっかり身になって、今季1年間戦ってきた。それを自信を持ってしっかりやるだけ」と前を向いている。
今大会は全日程のチケットが完売。連日2000人の観衆が選手たちに大声援を送る。「私たちのプレーにもすごくプラスに影響していると感じた。今日の試合もちょっと緊張するかなとは思っていたけど、逆に観客の周りのみなさんが緊張をほぐしてくれたというか、いい雰囲気づくりをしてくれた。明日以降もみなさんのパワーを借りながら試合ができたら」とニヤリ。土壇場に強いLSに焦る様子はない。