新日本プロレス11日大阪大会でタイチ(44)とのシングルマッチに臨むSANADA(37)が〝ミニマリスト提案〟だ。昨年11月に「Just 4 Guys(J4G)」を裏切り「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」に電撃加入。遺恨決着戦を前にSANADAは新日本マットにユニットが多すぎると問題提起し、古巣ユニット消滅の公約を掲げた。
SANADAは昨年11月大阪大会でタイチのIWGP・GLOBAL王座戦の最中にJ4G(当時はJ5G)からWDに鞍替えし、デビッド・フィンレーの勝利をアシスト。裏切りの舞台となった大阪でタイチとの一騎打ちだが「決着戦みたいなムードになってますけど、遅すぎかなって感じはしますよね。あの勢いのままならよかったけど『今さらか…』みたいな。その間もJ4Gは落ちていってるじゃないですか。安定すらしていないというか。2GUYSになったのが答えなのかなと」と冷酷に言い放った。
SANADAの離脱で4人となったJ4Gは現在、上村優也とDOUKIが負傷欠場中で、稼働しているのはタイチとTAKAみちのくの2人のみだ。「だったら要らなくないですか? 俺の趣味がミニマリストなんですよ。今のプロレス界は団体も多いですし、新日本プロレスで言うとユニットが多すぎるので。ミニマリストの発想からすると、もっとシンプルにしていって、J4Gをなくしたいんですよ」と容赦なく古巣ユニットを斬り捨てる。
ユニットの増加はリング上に多種多様な主張を生み出している。しかしSANADAはその反面の弊害として「俺がお客さんだったら『(新しく)入りづらい』と思う。シンプルが一番伝わるじゃないですか」と指摘する。「人間って映し鏡なので、俺がそう思ってるってことは、周りからもそう思われてるのかもしれない。下手したらバレットクラブも一つでいいんじゃないかとか、そういうのも頭の片隅にはありますけど、その前にJ4Gじゃないですか? 一番要らないものから捨てていかないと」と、〝解散勧告〟を突きつけた。
そもそもJ4Gを苦境に陥らせた張本人にもかかわらず言いたい放題のSANADAは、団体が推し進める新世代戦士の抜擢にも苦言。「あれも気持ち悪いですよね。ポスターとか見て、タイトルも取ってないレスラーが何で載ってんだよって疑問に思っちゃうし。それって不自然じゃないですか? 今までのストーリーをなくしたら、今来てるファンの人にしか伝わらないし、これ以上大きくならないんじゃないかなと」。まずはユニット数削減の公約を掲げつつ、大阪決戦を団体改革の第一歩とするつもりだ。