昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」で〝サクジュニア〟こと桜庭大世(26)にまさかのKO負けを喫した矢地祐介(34)が、〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)に説教された。
寒風吹きすさぶ某日、矢地は青木の待つ都内のジムを訪問した。ともに持つ公式ユーチューブチャンネルの撮影のためだ。ところが、目的地につくや青木は「待ってましたよ。じゃあ、今から〝青木再生工場〟の特訓だ!」と声をしゃがれさせる。その横にはなぜかDDTの若手・中村圭吾の姿もあった。「Dジェネレーションズカップ(DGC)」も控える中村も、ともに特訓をするという趣旨らしい。
明らかな面倒ごとに巻き込まれた矢地だが、拒否すればなおさら厄介だと察してか、促されるままケージに入る。そして青木から「矢地はここからやり直しだ。2025年はやり直しにしようじゃないか。中村はやり直しをしようにもやり直すものが…」との言葉とともに、脚をキャッチされてからの対策などを指導された。
ケージ内での指導は短時間で終了。続いて〝座学〟に突入し、青木による大世戦の振り返りが始まった。青木が問題視したのは26秒でKO負けを喫した試合そのものよりもその後だ。敗戦後にすぐに立ち上がり、相手の健闘を称えるしぐさを見せたことに「あそこで笑顔で握手したことで、勝負論が薄れたんだ! 勝者と敗者のコントラストが薄れたんだよ。あれじゃあ、客は矢地さんに感情移入できないんだよ!」とメガネを光らせる。矢地は「あー…、なるほど。なんで立ったか? 育ちの良さが出ちゃったかな…」と頭をかく。
追撃の手を緩めない青木からは「矢地さんは、もっとさらすべきなんだよ。あの試合後はバックステージで『女にフラれて、ヤングライオンに負けて、こっからどうやって生きていけばいいんだ…』って号泣すればよかった」などと指南を受ける。
この老害っぷりに矢地は「厳しいよ…」と苦笑いするしかない。最後に青木からは「矢地さんは青木再生工場じゃあダメだ。JTTに行くべきだ」と指摘されてしまった。なお、2人の対談はそれぞれの公式ユーチューブチャンネルで視聴できる。
一方、矢地を相手に蹴り足をつかんでの攻撃などの指導を受けた中村は「青木さんに鍛えてもらえる機会はめったにないので、DGCに向けて自信になりました。目指すは優勝。そしてサイン会とチェキ会に長蛇の列ができるように頑張ります」と意気込み、自転車で走り去る青木を見送るのだった。