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【ソフトバンク】山川穂高「見ている人へのパフォーマンス」 柵越え26発に球団は感謝感激

東スポWEB 2025年2月3日 6時8分

役者が本領発揮だ。ソフトバンク・山川穂高内野手(33)が2日の宮崎キャンプで初の屋外フリー打撃を行い、場外弾2発を含む26本の柵越えを披露した。60スイングのうち約半数をスタンドに放り込むホームランショーに、昨季の2冠王は「最初はこんなもん。これで調子がいいも何もないですから」と風格を漂わせた。

調整を度外視したテーマがあった。週末のキャンプの恒例といえば、主力打者による「ランチ特打」。初日となった1日はあいにくの雨で流れ、キャンプ初の日曜日となったこの日の来場者は1万2000人を超えた。「最初は皆さんのために(打とうと決めていた)。見ている人へのパフォーマンスですよね。いっぱいホームランを打ったら盛り上がりますから」。大きな放物線に少年少女が目を輝かせ、大人も童心にかえったように声を上げた。

野球は真剣勝負の世界でありながら、エンターテインメントの側面も持ち合わせる。山川は「大事だと思います。目から入る情報、迫力というのは自分で言うのもあれですけど、上(スタンド)で見てたらあるとは思う。その確率と飛距離とか、音とか含めてキャンプならではのところはあるんで。今日はよかったと思います」と胸を張った。

山川がアーチ連発で最高のファンサービスを届けた一方、今春の球団は一大プロジェクトを掲げてキャンプに臨んでいる。原点に立ち返り「ファンサービスの充実」に注力。生目の杜運動公園内の各セクションで選手との交流の場を増やすなど、来場者の満足度向上に努めている。

そんな中で野球の本質でファンを魅了した山川。大歓声に包まれる光景を目にした関係者の口々から「唯一無二の存在」と感謝の声が止まらなかったのは、必然だったのかもしれない。

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