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吉田正尚 昨年10月に手術した右肩のリハビリ「順調」 恐怖心は「減らしていけたら」

東スポWEB 2025年2月3日 10時34分

【米国メイン州ポートランド2日(日本時間3日)発】レッドソックスの吉田正尚外野手(30)が在ボストン日本国総領事館などが主催する日本に初めて野球を紹介したホーレス・ウィルソン氏のイベントが行われたサザン・メイン大学で取材に応じた。

昨年10月に手術した右肩のリハビリ状況について「順調に来ている」と語った。また、先月末から再開したスイングについては「まだ確認しながら」フロントトスの軽い打撃練習で、恐怖心については「まだ取り除けていないと思うので、やっていってどんどん成功体験で減らしていけたらいい」と話した。

明治5年(1872年)、メイン州から外国人教師として来日したウィルソン氏は現東京大学で教鞭を執りながら学生たちに野球を教え、これが「日本の野球の始まり」と言われている。日本の野球殿堂博物館の公式サイトでは「現在の繁栄する日本野球の種をまいた人としてその功績は計り知れない」とたたえており、2003年に「新世紀表彰」として殿堂入りした。

式典前、会場から20キロほど離れたゴーラム市にあるウィルソン邸を訪ね、親族との面会を果たした吉田は「歴史のあるところに来ることが出来て光栄」と語った。一室には、古いピアノの上に、ウィルソン氏の殿堂入り盾、日本高野連から贈られた盾がかけられ、その下には折り鶴も置かれていた。メジャー1年目のオフには米野球殿堂博物館を訪れている吉田は「次の世代、次の世代とつながっていくわけで、そういう意味ではスポーツを通じて世界がつながっていけるというのは凄くいいこと」と話した。

式典には1988年から95年まで近鉄でプレーし、2年連続を含む3度の本塁打王に輝いたラルフ・ブライアント氏(63)も出席した。

ブライアント氏は一番好きな日本の食べ物について聞かれると「神戸牛。間違いなく神戸牛。私の人生で一番の牛肉、神戸ビーフ!」と屈託のない笑顔で回答。会場に集まったファンを沸かせた。一方、日本野球との違い、適応についてブライアント氏は「最高の経験だった。どう練習に励むか、試合に臨むか、いろんなことを学んだ。でも、練習、練習、練習だった」と振り返った。

吉田は米国と日本の違い、適応について「時差の違い、遠征の違いがあっても日本は時差がなく、アメリカは大きいし、そこに対応することが一番。チームも多いし、情報(の整理)が大変かな」と答えた。

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