今季、投手復帰するドジャースの大谷翔平投手(30)が米スポーツ専門局ESPNが発表しているファンタジー・ベースボールランキングで無双している。
ファンタジー・ベースボールは米国で人気のゲームで、実在のメジャーリーガーを一定のルールの下で編成(ESPNのポイントリーグは給与上限260ドル、打者13人、投手9人で編成)して、グラウンドで残したそれぞれの選手の成績をポイント化して総合ポイントを争うシミュレーションゲームだ。実力を評価するもので人気ランキングではない。
まず全体1位で給与額は51ドルと算出されている。2位は昨年メジャートップの59本塁打、144打点をマークしたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)で給与38ドル、3位はプロスポーツ史上最高額の15年7億6500万ドル(約1187億円)でメッツに移籍したフアン・ソト外野手(26)。給与36ドルだ。
DH部門も当然1位。2位は同38本塁打、104打点のフィリーズのカイル・シュワバー(31)で全体49位。3位は大谷と一時タイトルを争いを演じ、同39本塁打、104打点のブレーブスのマルセル・オズナ(34)が入った。全体82位だ。
驚くべきは先発投手。「大谷翔平選手は2024年に投球していませんが2025年に投球することを前提に先発投手の資格を保持しています」の注釈付きで、1位に選出されている。
2位は昨年のア・リーグ、サイ・ヤング賞を受賞したタイガースのタリク・スクバル投手(28)。メジャー最多の228三振を奪い、18勝、防御率2・39でリーグ2冠に輝いている。全体では6位だ。3位はフィリーズのザック・ウィーラー投手(34)で全体では10位。16勝、防御率2・57で224奪三振はリーグ2位タイだった。昨年のナ・リーグ新人王のパイレーツのポール・スキーンズ投手(22)は4位(全体13位)だった。昨年1球も投げていないにもかかわらず、投手・大谷の評価は高いということだ。
昨年は打者に専念して史上初の「50本塁打―50盗塁」を達成した大谷。投手復帰は5月になりそうだが、二刀流復帰は楽しみしかない。