【東スポ音楽館】演歌歌手・楠木康平(23)が、今年1月にシングル「北へひとり旅」(作詞・日野浦かなで/作曲・あらい玉英)でデビューした。「魅惑の裏声ボイス」という異名を持つ新人だ。
――デビューの経緯は
楠木「物心がついたころから、地元・福島県郡山のカラオケ教室に通い、歌手になることを夢見ていました。2023年度の日本クラウン新人オーディションで準グランプリになり、今年デビューすることができました」
――オーディションを受けるまでは
楠木「高校生の時、地元のカラオケ大会に出たことがきっかけで、デビュー曲を書いていただいたあらい先生を紹介していただきました。高校を卒業後に単身で上京してアルバイトを続けながらあらい先生の下でレッスンを受けるという日々を続けて、オーディションを受けました」
――高校を卒業してから、デビューするまで不安はあった
楠木「20歳くらいのころ、デビューが決まらなくて、周りは大学行ったり、就職したりしているので、自分はどうなるのかと不安になったりしました。悩んでいた気持ちを先生に話したことがあったのですが、先生から“男が一度、決めたことは最後までやり通せ、そんな半端な気持ちでいるなら福島帰れ!”って言われて、やる気になったということもあります」
――デビュー曲はどんな作品ですか
楠木「恋に破れた女性が諦めきれなくて、相手からもらったハガキを握りしめて、思い出の地を巡りながら、会えるかどうかわからないけど、東北の街を旅していくといいう歌です」
――カップリング曲が「おんなのワルツ」とこちらも女性が主人公
楠木「ボクのキャッチフレーズが“魅惑の裏声ボイス”なんですが、裏声を使うことがボクの個性でもあると思うし女性っぽさも出していると思うので、そういう一面をひとつの個性として考えてくれたのかなって思っています」
――今後の目標は
楠木「美空ひばりさんや細川たかしさんのように、長年多くの方から愛されるような歌手を目指したいと思っています。小学生のころ合唱部にいたときに、そのステージに立ったことがあるのですが、地元の郡山市民文化センターというホールでコンサートをするというのが一つの目標です」