米ロサンゼルスで2日(日本時間3日)に行われた世界最高峰の音楽賞「第67回グラミー賞」で、ブルーノ・マーズとのコレボレーション曲「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」がポップ・グループ賞を獲得したレディー・ガガが、受賞スピーチで〝宿敵〟トランプ大統領に当てこする発言をして、会場から喝さいを浴びた。
ガガは壇上でマーズや婚約者マイケル・ポランスキー氏に感謝の言葉を送った後、「今夜ひとこと言いたかったのは、トランスジェンダーが透明人間じゃないということ」と切り出し、「トランスの人たちは愛される権利があるし、クィアコミュニティももっと敬意を払われるべき」と静かに訴えた。
これは、トランプ氏が先月大統領に再就任した直後から、「女性を過激なジェンダー・イデオロギーから保護する」という内容の大統領令を発動し、連邦政府が認めるのは「男性と女の性の2つの性だけ」と宣言したことへの明らかな反発とみられる。
大統領令を受け、連邦政府機関のウェブサイトからはトランスジェンダーや性的多様性についての記載が相次いで削除されていることが判明。もともと民主党支持が多いハリウッドでも、反トランプの急先鋒として知られるガガが、この動きに対する憤りを示した。