バスケットボール女子日本代表のコーリー・ゲインズ新監督(59)が、NBAの〝レジェンド名将〟の哲学でチーム再建に臨む。
米国出身のゲインズ監督は現役時代、NBAネッツなどでプレー。引退後は指導者となり、米女子プロWNBAマーキュリーを率いて優勝に導いた。また複数のNBAチームでコーチを務め、ウィザーズでは当時在籍していた八村塁(現レイカーズ)を指導。2022年からは男子日本代表のコーチを務めていた。
新指揮官は3日に都内で就任会見を行った。その中で、NBAのブルズ、レイカーズを率いて黄金時代を築き上げたフィル・ジャクソン氏(79)の名前が飛び出した。2016年にニックスでアシスタントコーチを務めていたとき、同チームの社長だったジャクソン氏から「コミュニケーションが大切だ。バスケットボールは結局、人と人とのつながりでやっていくスポーツ。コミュニケーションが取れなかったら、チームとしてうまく進まない」との教えを受けたことを明かした。
その上でゲインズ監督は「その当時はそこまで理解できなかったが、コーチとしてのキャリアを積んでいくにつれて、彼がなぜコミュニケーションに、そこまで重きを置いていたかわかるようになった。いろいろな選手とコミュニケーションを取って、お互いやるべき方向を見ていきたい」。意思疎通を密にしてチーム強化へとつなげていく。