ボクシング興行「3150×LUSHBOMU」の会見が3日、都内で開かれ、3月29、30日に愛知国際展示場で2日間興行を開催することが発表された。初日にはIBF世界ライトフライ級王者の矢吹正道(32=LUSH緑)が2階級制覇をかけてIBFフライ級王者アンヘル・アヤラ(24=メキシコ)に挑戦する。
矢吹はライトフライ級での団体統一戦も交渉されたが、減量が苦しいこともあり、2階級制覇に挑むことを選択。フライ級は3月13日に、WBC王者の寺地拳四朗(BMB)とWBA王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が統一戦を行い、WBO14位の京口紘人(ワタナベ)が同王者アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)に挑戦するなど、日本の強豪選手がひしめいており、「今フライ級がすごく熱いので、そこに食い込めたらと思っています」と闘志を燃やした。
だが、矢吹はWBO世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(帝拳)から対戦を希望されている。自身は「興味がない」「日本タイトル戦みたいになっちゃう」などと応じない発言を続けているが、岩田は先月の会見で「ちょっとよく意味が分からない。お互い世界のベルトを持っているんだから」と再度、矢吹との対戦希望を主張した。
これについて矢吹は「あまり彼のこと知らないんでね。どう思うかと言われても、何もないです。自分の前に立ちはだかってくるなら、やるのは別にいいですけど」と困惑気味に返答。「自分としては、統一戦というのは守りに入るようだった。どう考えても今のライトフライ級のチャンピオンよりアヤラ選手の方が強いので」と、2階級制覇に挑戦する意義を力説した。
両者が拳を交える日は来ないのだろうか。