川崎競輪FⅠ「JC×HPCJC ウィンチケット杯」は3日に開幕し、メインの12R初日特選は、単騎で臨んだ浅井康太(40=三重)が1着発進を決めた。道中は関東2車の後位に付け、最終バック付近で背後の佐々木真也が先に仕掛けても、慌てることなく「周りは見えていた」と空いた内を突いて抜け出した。
幸先のいいスタートを切った浅井には予期せぬ〝プレゼント〟が待っていた。4日の11R準決の番組だ。初日はライバルとして戦った菊池岳仁の後位が空席で「初日も菊池君が鈴木玄人君と別でやるなら、付こうと思っていた」だけに願ったりかなったりとなった。関東の選手の番手に付いたことは「ないと思う」という。
ラブコールを送られた菊池も「意外と中部の方とはあるんです。柴崎淳さんや坂口晃輔さんとも連係しています」とニヤリ。初日11Rを制した山内卓也が3番手を固めるとあって「ラインが一番厚くなった」と素直に喜んだ。
注目の一番は菊池―浅井―山内に、岡山が月森亮輔―柏野智典、徳島は久樹克門ー藤岡隆治と並ぶ三分戦に。ラインの厚みを生かして菊池と浅井のゴール前勝負になるのか。目が離せない。