兵庫県宝塚市は3日、市内在住の70代夫婦から約254億円の寄付があったと発表し、あまりの額の大きさに市の公式X(ツイッター)担当者も震える事態となっている。
寄付をしたのは元会社役員岡本光一さん(76)と妻・明美さん(75)。1995年の阪神大震災でボランティアを経験した後に財団法人を設立し、障害者の就労支援やボランティアの人材育成などに携わっていたという。
宝塚市の公式Xは「このたび市内にお住まいの岡本様ご夫妻より、約254億円の寄附を頂戴いたしました。岡本様からいただいたご寄附につきましては、新たな市立病院の建設資金および医療機器の購入資金に充て、市民の皆様の生活に還元してまいります」とポストした。
修正を繰り返したようで「再三の投稿修正で申し訳ありません あまりの金額に担当者が緊張し過ぎています」と正直にポストする場面もあった。
宝塚市には築40年になる市立病院があり、約400億円の建て替え費用がかかる見込みで、その一部に充てられることになる。山崎晴恵市長は記者会見で「市民の命の最後のとりでを守ることができ、感謝の気持ちでいっぱい」と感謝した。
兵庫県では県政を巡って、昨年から騒がしいニュースが続いていた中で、巨額の寄付にネット上では「凄すぎる」「素晴らしい」と称賛の声で、早くも建て替え後の病院名を「岡本記念病院」と名付けるべきとの声が相次いだ。