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【大相撲】豊昇龍の横綱昇進は時期尚早? 元NHKアナ「私が横審委員なら賛成しない」

東スポWEB 2025年2月4日 6時5分

元NHKアナウンサーで大相撲中継のエースとして活躍した藤井康生氏が、自身のユーチューブチャンネル「藤井康生のうっちゃり大相撲」で新横綱豊昇龍(25=立浪)について言及した。

藤井氏は「新しい横綱が誕生して非常におめでたいこと」と前置きした上で「豊昇龍は(初場所で)かなり高い水準の優勝、14勝1敗とか全勝とか、このぐらいでなければ昇進という声はすぐには上がらないのでは、と思っていた。12勝3敗、巴(ともえ)戦での優勝。その後、横綱昇進が決まる直前あたりからファンの皆さんの間でも賛否ありました。私もいろいろと考えるところがあった」と率直な感想を述べた。

さらに「豊昇龍は横綱昇進ですから、これから頑張ってほしい。それだけなんですが、一番私が残念だったのが、横綱審議委員会で全会一致でOKという。委員が何人もいて、その中の3分の2が賛成すれば横綱昇進への道が開けていく。1人も『いや、私は反対です。もう1場所見ましょう』とか『今回は無理ですよ』とか、そういう意見を出した人がいなかったのかなと。決を採った時点で、1人や2人、あるいはもう少し『待ったほうがいいんじゃないの』という意見を持った人がいたのではないかと思ったんです。それが1人もいなかった。全会一致ということですから。驚きました」と横審による横綱推薦の過程に首をかしげた。

その上で「私がもし、横綱審議委員のメンバーに入っていれば、きっと賛成の手は挙げていないと思います。もう1場所待っても、彼(豊昇龍)の力ならば…。彼自身の力は横綱級。かと言って、ここで急いで上げなくても1場所待って来場所、堂々と優勝して上がればいいのではないかなと思ったんですが。1人も横綱審議委員の中に反対という人がいなかったところが、不思議だなと私は思いました」との見解を示した。

一方で、藤井氏は「豊昇龍は、周りが横綱に昇進ということを決めたわけですから。彼自身に何の問題もない」とも指摘。新横綱本人には非がないことを強調した。

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