川崎競輪ＦⅠ「ＪＣ×ＨＰＣＪＣ ウィンチケット杯」は４日に２日目を開催し、７Ｒのガールズ予選２で初日３着の磯村光舞（ひらり、２０＝山口）が４着に入り、５日（最終日）の１０Ｒ決勝に駒を進めた。
最終ホームで久米詩の後位にはまる絶好の位置取り。バックまでに目標に引き離されたこともあり「いい位置は取れるんですけど脚が…」と反省も３場所連続での優出は本デビュー後初めてで状態は悪くない。
大一番は柳原真緒や久米をはじめ、ライバルは格上の選手ばかり。確定板に載るのも容易ではない。そんな状況下で磯村に勇気を与えてくれたのが、同期同県の〝ビッグマン〟こと藤井優希の存在だ。３日最終日の奈良で完全優勝を飾ったと伝え聞き「それはすごい」と目を輝かせた。
「残念ながら見ることはできませんでしたが、刺激になりますよ。２周近く駆けて逃げ切り？ すごいですね。実はビッグマンからもらった金縁で『ＢＩＧＭＡＮ』と書いてある紫のインナーを持ってきているんです。暖かくなったらレースで着ようと思っていたんですが、あやかれるように５日のアップで着ます」
新人離れした発信力で輪界を盛り上げる６歳上の同期のことは「尊敬している」と言う。ビッグマンにパワーをもらったヒラリがビッグな先輩たちに敢然と立ち向かう。