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ロシアの市長選 現職が専属運転手の妻に破れ再選逃す

東スポWEB 2025年2月4日 16時45分

ロシアの都市ベレゾフスキーの市長選で、4期連続当選を目指していた現職が〝傀儡候補〟として立てた専属運転手の妻に敗北を喫した。ロシア紙「コメルサント」が先日、報じた。

エカテリンブルクの衛星都市ベレゾフスキー市長選挙の意外な結果が話題になっている。4期連続の当選を目指していたエフゲニー・ピストフ氏は、専属運転手の妻でもあるユリア・マスラコワ氏と争っていたため、形式的なものにすぎないと思われた。

マスラコワ氏は選挙期間中も「私はピストフ市長のスパーリングパートナーとして立候補しただけです」と公言していたが、不可能なことが起こって当選してしまい、市長就任宣誓を避けるために全力を尽くしている。

ベレゾフスキー市では、他の多くの都市と同様に、市長は住民が直接選出するのではなく、市議が選出する。市議は今年、より多くの候補者から選べるように選挙委員会に要請したが、最終的に立候補したのは、ピストフ市長とマスラコワ氏の2人だけだった。そして、23人の市議のうち17人がマスラコワ氏に投票したのだ。

この投票はピストフ氏が市議らの立候補を阻止し、絶対に勝てる相手を形式的に出馬させたことに対する直接的な報復だと考えられている。

選挙結果が発表されたとき、誰よりも驚いたのは勝者だった。マスラコワ氏には市長就任の宣誓まで約2週間あるが、どうやら宣誓するつもりはないようだ。マスラコワ氏は「市長職を辞退したい」と話しているという。

マスラコワ氏が宣誓しない場合、再選挙が実施されることになる。しかし、地元の政治学者アレクサンダー・ベロウソフ氏は「ピストフ氏が新たな任期を獲得できるかどうか疑問だ。弱い市長など誰も必要としていない」と指摘している。

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