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【F1】角田裕毅を〝塩漬け〟にするレッドブル…重鎮が猛批判を展開「すべては妥協だった」

東スポWEB 2025年2月4日 19時23分

F1レーシングブルズの角田裕毅(24)が、親チームであるレッドブルへの昇格を逃した件について重鎮ギュンター・シュタイナー氏が怒りを爆発させた。

昨季の角田はマシン性能が低い中で強烈なパフォーマンスをたびたび披露し、チーム内外の評価が急上昇。レッドブルでセルジオ・ペレスの更迭問題が浮上した際には、昇格待望論が沸き起こった。しかし、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は以前から角田の評価が低く、自身の〝推し〟であるリアム・ローソンを実績不足にもかかわらず昇格させた。

こうしたレッドブルの決断について、ハースなどを率いたシュタイナー氏が英メディア「GPブログ」で猛批判を展開した。

「あれは完璧な選択だったとは思わない。すべては妥協だった」と怒りをあらわに。続けて「(角田には)チャンスが与えられてしかるべきだったと思う」と、角田こそがレッドブルのシートにふさわしいと力説する。

レッドブルの決断がいかに不可解なものかも指摘。「彼を1年間チームに乗せて、どうなるか見てみる方が、より良い賭けだっただろう。もし良くなかったら、彼を解雇すればいい。彼は今、レーシングブルズでもう1年座るが、それは彼にとってモチベーションにならない」と角田の心情をおもんぱかった。

さらに、レッドブルの育成システムが機能していないと一刀両断。「彼は同じことを繰り返しており、ステップアップする機会がない。チャンスを与えられていないようなものだ。なぜ彼をチームに残すのか? 分からない。彼はジュニアチームに所属して5年目だよね? ジュニアチーム(でしか走らない選手)なのか、それとも何なのか…」。

続けて「彼ら(レッドブル)はドライバーに対するアプローチを少し変えたと思う。正直に言うと、彼らが何を望んでいるのかよく分からない」とチーム首脳陣の方向性が定まっていないと疑問視した。

そして、角田には移籍を説く。「ドライバーとしては正直、彼らに頼り続けるわけにはいかない。特に、いろいろな話が出ているから。だから、何か選択肢があるのは常に良いことだ」とした上で「現在の状況は、私が言いたいのは…今の状況が必ずしも悪いわけではないということだ」。

角田の昇格問題は、レッドブルの機能不全を示しているのだろうか。

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