新日本プロレス４日の後楽園ホール大会で、グレート―Ｏ―カーンが海野翔太（２７）の髪を切る蛮行に出た。
オーカーンは２月１１日大阪大会で海野とのシングルマッチに臨む。１月の大田区大会で海野のファンが作った紙のベルトを破り捨てると、今シリーズは会場で観客が持っている海野グッズをハサミで切るなどやりたい放題。さらに前日３日の後楽園大会では「頭全部刈って、黒パンからやり直せ」と通告していた。
この日の大会ではジェフ・コブ、フランシスコ・アキラ、ジェイコブ・オースティン・ヤングと組んで海野＆エル・ファンタズモ＆マスター・ワト＆邪道と対戦。ハサミを持って入場し、いきなり海野の髪を切ろうと試みるが、これはファンタズモに阻止された。
しかし、オーカーンは試合後に行動に出る。アキラが邪道を沈めてユナイテッド・エンパイアに凱歌が上がると、退場中の海野を背後から急襲。リングに戻して一本背負いで投げ捨てる。さらに背後から締め上げ、ハサミで海野の髪を切り落とした。
極悪非道な蛮行にもかかわらず、会場からは「オーカーン」コールが発生するという異様な光景が繰り広げられた。
オーカーンは「海野、勘違いするな。棚橋（弘至）はカッコつけたからエースと呼ばれたんじゃない。暗黒時代を支え、道を切りひらいたからエースと認められたんだ。貴様が愚民どもにああだこうだ言われるのは実力（が足りないから）じゃねえ。プロレスラーという仕事の泥臭さの中に本当のカッコよさがあるんだよ。余は何でオーカーンコールを受けた？ 人の心が分からないのは貴様だろ」と、新世代のエースを自認する海野をコキおろしていた。