日米通算200勝まであと3勝と迫る巨人の田中将大投手(36)が4日、2日連続でブルペン投球を敢行した。
この日は捕手をホームベースの前に座らせて軽めに46球を投げ込んだ。「いろんな手応えを感じています。想定よりも早く進んでいます」と言い、宮崎春季キャンプの第1クールを締めくくった。
初日から久保康生巡回投手(66)からマンツーマン指導を受け、フォーム改造に取り組む。田中将について久保コーチは「この期間中にこれだけボールを投げた経験があまりないという話の中で、肩ヒジに関しては非常に疲労度が少ないと。たくさんやっても壊れないような体の使い方とか、パワーの出し方というのが、非常にその中からヒントにつなげられていると思う。今まで少し投げるとあっちが痛いとか、肩にゆがみがくるとか、ヒジが痛いとか、それで連続してこういうような練習ができなかったと言っている。そういう意味でも確信は自分の中でも芽生えてきたんじゃないかなと思う」と指摘する。
さらに、この日は田中将と手をつないで移動する一幕も。名伯楽は「2人で仲良くやってるように見せて、歩いていこうって言うた(笑い)。びっくりしてましたよ」と田中将の度肝を抜き、してやったりの表情を浮かべた。
阿部慎之助監督(45)も第1クールの総括で、目に留まった選手に田中将の名前を挙げ、「今日もマー君が試行錯誤をしていろんなことをやってましたけど、うまくいく時もあれば、そんなにうまくいかない時もあると思うので、地道に飽きずに、つかめるまでやってもらいたい」と期待を寄せている。